ALPINA

Manufacture
メーカー

ALPINA自動車製造会社

1965年、ブルカルト、アンドレアスおよびフロリアン・ボーフェンジーペンの家族所有となるアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社(ALPINA Burkard Bovensiepen GmbH + Co KG)が設立されました。

ALPINA社のコア・ビジネスは、BMW車をベースにしたエンジニアリングとハイ・エンド・モデルの製造です。毎年、1,200~1,700台のALPINA車が全世界に送り出されます。どのBMW ALPINA車も固有の車体番号 (VIN) が刻印された銘板を車内に貼り付けており、公式に登録された自動車メーカーで製造された製品であることを証明しています。

BMW社と連携した物流システムにより、ALPINA車両生産用のロジスティクスが保証され、細部までBMW社と整合されます。ALPINA車の多くは、BMWネットワークを通じて販売されます。このBMW社とのパートナーシップは、自動車業界で独特の形態です。

現在、ALPINA社では220名のスタッフが働いています。

エンジニアリング、デザイン

ALPINA車は 「機能によって形づくられる」 の原則に従います。そのため素材やデザインは、機能との完璧なバランスを目指して幾度も手直しされます。高性能CADプログラムを使用したALPINA社のエンジニアリングは、最高品質のALPINA製品を生み出します。

クルマへの情熱に駆り立てられたプロフェッショナル、最新テクノロジーに精通するスペシャリスト、そして革新を追求する情熱的なエンジニアの混成チームが、ALPINA社の独創的なハイ・パフォーマンス・カーを創造します。

プロトタイピング

ここは、私たちがALPINA車を研ぎ澄ませる場所です。細部を入念に見直す作業の数々は、エアロダイナミクスを向上させるキー・ファクターです。ALPINA社では、綿密な風洞実験を繰り返して細部を完成させます。

プロトタイピングでは、ベース車両をゼロから見直して、典型的なALPINAデザインが生み出されます。ハイテクの3Dプリンターを駆使し、機能とデザインを高次元でバランスさせ、プロトタイプを形作ります。文字通り 「研ぎ澄まして完璧にする」 ための手作業が繰り返されます。

エンジン生産

エンジンはクルマの心臓であり、創業当時からALPINA社のワークショップの中核です。

ALPINA社の歴史とともに、幾千ものALPINAエンジンが手作業で組み上げられてきました。サプライヤー・パーツを含め、すべてのALPINAパーツが細心の注意を払って入念にチェックされ、品質と適合性を検証した上で組み立てられます。

レーシング・エンジンからコレクターズ・モデルのパワー・ユニットに至るまで、精度に対する情熱と熟練の技術を持ったクラフトマンが徹底的に吟味し、合格とみなされたパーツだけが使用されます。

切削および機械加工

切削および機械加工

ALPINAパーツは最高水準の精度で製造されます。切削および機械加工部門は、CNC制御マシニング・センターを自在に操り、設計者が魂を込めたデータを実物のパーツに仕上げます。

ALPINA社の製造技術は、プロトタイプ、生産車両、そしてレーシング・コンポーネントに至るまで同一水準です。

車両開発と試作のワークショップ

プロトタイプ・モデルや本格的な量産に入る前のプリ・プロダクション・モデルは、テスト・ワークショップで手作りによって組み上げられます。エンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、ホイール&タイヤ、そしてエアロダイナミクス・パーツなど、将来のBMW ALPINAモデルに採用するALPINA専用コンポーネントは、この2年に及ぶ試作過程で数々の試験により洗練され、ファイン・チューンを施されます。

さらに、テスト・ワークショップで組み上げられた試作モデルは、南フランスのミラマ、イタリア南部のナルド、ドイツ西部のニュルブルクリンクといったサーキットを含む多様な場所で、包括的な耐久試験や高速走行試験を行います。コロラドやアルプス、そしてALPINA社のテスト・ルームでは極低温下での性能試験を実施し、中東やデスバレー (USA) では酷暑の環境下で試験を行います。これらの試験のすべてに合格したモデルやコンポーネントだけが、ALPINA社の製品として販売されます。

最先端テクノロジーのテスト・ベンチ

最新テクノロジーのエンジニアリング・センターによって、ALPINA社のエンジニアは短期間に素晴らしい成果を達成することができます。

最先端の分析能力を備えた5基のエンジン・テスト・ベンチやエキゾースト・エミッション・ダイナモメーターは、ALPINA社のハイ・パフォーマンス・エンジンを開発する基盤です。さまざまな高性能センサーがパワー・ユニットの鼓動をモニターし、厳格な基準の試験を徹底的に実施します。今日、ALPINAエンジンの開発期間は約2年です。

ライフ・サイクルを通じてエンジンが直面する実際の状況をシミュレートするため、クライメート・テスト・チャンバーと仮想化されたレース・トラック・プログラムを使います。これはエンジンの信頼性限界を試験する手段であると同時に、出力と燃費をバランスさせるためにエンジン制御マップをチューニングする効果的な手法です。燃費効率は、ALPINA社が創業した当初から主要なテーマでした。そのためALPINA車のエンジンは伝統的に、高出力になるほど燃費効率が向上します。

本革&クラフトマンシップ

ALPINA社のインテリアおよびシート・ワークショップでは、熟練工が細部にわたり入念な仕上げを施します。ALPINA車のお客様は、BMW社が提供するインテリアに加えて、ALPINA独自のハンド・クラフト・インテリアからの選択もお楽しみいただけます。ライナー素材、ステッチングやエンボスなど、カスタマイズのバリエーションは豊富であり、自分だけの1台を作ることも容易です。

最高級のLAVALINAレザーは、素晴らしく心地よい手触り、天候に応じた快適性と美しい外観が特徴で、自動車業界の中でも特別な素材です。この本革素材は、通気性や湿度/温度制御など、この上ない乗り心地を提供しています。