ALPINA News

19.03.2020

ALPINA ACID TEST

厳しい試験をアルピナのテスト・コースで実施

あらゆる路面状況で優れた走りを実現:BMW ALPINAモデルは、いかに過酷な条件下であっても期待される高い基準を満たすために、プロトタイプ製作および開発段階で、生産開始に向けて本格的な長時間耐久試験を実施しています。
世界屈指のサーキットとして知られるイタリア南部の有名なナルド・サーキットで複数回にわたり高速耐久走行試験を実施しているほか、気温50°Cに達する灼熱のデスバレーや極寒のパイクス・ピークでも極限下の耐候試験を行っています。この試験の責任者を務めるアルピナ社試験認証部門のアンドレアス・ヴィッペルは、組織を代表して試験プログラムの実施に取り組み、世界中のコースで年間20週以上にわたり開発車両を使用した走行試験を行っています。開発段階を終え全ての走行試験を完了し、量産体制が整い合格証を与えるまで、ヴィッペルはプロトタイプ車両に徹底的に付き合います。

アルピナはBMWのエンジニアたちと緊密に連携し、モデルごとに試験プログラムをどこまで行うかを決定しています。「開発段階でプロトタイプ車両がどの試験をクリアすべきかは、通常のBMW車から採用するコンポーネント、達成すべき性能特性、さらに開発先の市場によっても異なります。試験は通常、約2年にわたって実施します。ドライブ・トレイン、トランスミッション、ブレーキ、サスペンション、ショック・アブソーバー、エアロ・ダイナミクス、ホイール、タイヤなど、BMW ALPINAモデルのすべてのコンポーネントを試験し、着実に微調整を重ねていきます」とヴィッペルは説明します。その目指す先は、アルピナの哲学が細部に至るまで感じられるようにすることです。

アルピナ社の試験エンジニアは、ごく初期の段階から開発プロセスに関わります。「開発担当者と試験エンジニアは、協力して作業を進めています。テスト・コースで問題が発生し、たとえばシール・リングが最高速度に耐えられなかったり、ギヤ・シフトのマッピングが特定の勾配では適切でないとわかった場合には、それを開発センターに直接伝えます。その情報をもとに、ブッフローエのスタッフが設定を調整し直し、別の形状や素材の組み合わせを開発し、ソフトウェアを適合させています。この適合作業がわずかであれば、テスト・コースで直接調整し、すぐに試験を再開します」とヴィッペルは述べています。とはいえ、毎回迅速に問題を特定して解決できるというものでもなく、とにかく手間をかけて最初の原因を追跡しなくてはならないことがほとんどです。「当社のチームはドライブ・トレイン、シャシー、車両ボディの3つに分かれておりますが、当然ながらこれらの分野を切り分けて個々に考慮することはできません。たとえば振動は、これらのどの分野にも関わってきます。だからこそ、各分野の要素が互いにどのように作用するかを把握し、テクノロジーの表と裏を知る必要があります。そこではじめて、全体像を見失うことなく、さまざまなコンポーネントを個別に評価できるようになるのです。ここで忘れてはならないのが、アルピナの哲学を自分のものとし、何がBMW ALPINAモデルの独自性につながっているのかを正確に理解することです。テクノロジーやディテールにこだわりがあるなら、またとない天職となるでしょう。また、ディテールへのこだわりが、職業的な習慣に変わっていくこともあります。車両の振動や異常を察知する感覚を磨き続けていれば、日常の運転でも性能を評価せずにはいられなくなるはずです。アルピナ社で働いていれば、ベンチマークは否が応でも高まります」と、ヴィッペルは笑いながらこう述べています。

アルピナの運転性能の話題が出ましたが、アルピナ社の試験エンジニアはどのように運転性能を説明しているのでしょうか?
「私の場合、前職はドライブ・トレインのエンジニアでしたので、まず性能に注目します。性能は基本的に、ほぼ一瞬ではっきりわかります。BMW ALPINAモデルは緊張とは無縁ですからね。また、さまざまな走行モードとサスペンション・モードが用意されているのも、アルピナの哲学の重要な要素だと感じています。走行モードを切り替えれば、まるで別の車両を試験しているように感じます。長距離での快適性は期待を裏切りません。テスト・コースで他社のテスターから羨望のまなざしを送られることも少なくありません。私たちは高速耐久試験を実施している間も車内でリラックスして座っていられますが、他のスポーツカーのテスターにとっては、身体に大きな負担がかかることもあります。少し前にB5 Bi-Turboのショートムービーを撮影したのですが、この動画を見ると、高速耐久試験中の私たちの日常が垣間見えるので、つい笑顔になってしまいます。」

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